◎内容
・数字を「いち」「に」「さん」とひらがなで表記した計算問題です。
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◎目的
・文字を読む → 数字に変換する → 計算する、という複数のステップを踏むことで、脳をより幅広く使うトレーニングになります。
・注意力・ワーキングメモリー・言語処理の訓練などに応用も可能です。
◎対象
・認知症予防をしたい高齢者の方
・失語症の方(ひらがなを読む・意味を理解する練習として)
・高次脳機能障害の方(注意機能やワーキングメモリーの向上に)
・デイサービスや施設のレクリエーション教材としても活用可能
◎具体的な使用方法(一例ですので状況に応じて変更してください)
・認知症予防として使用するか、高次脳機能リハとして使用するかで方法が異なります。狙いたい機能に合わせて調整してください。
⑴認知症予防
①問題を読む:「いちたすいちは?」と声に出して読んでみる。
②数字に変換する:「いち=1」「たす=+」と置き換える。
③計算する:数字で計算して答えを出す。
⑵仮名の理解向上を目指す
①計算する:そのままでは難しい場合、問題を声に出して読みながら単語の切れ目に印をつける(例:いち/たす/いち/は)

音韻的な訓練としては比較的レベル高めかな?と現場では感じます!無理のない範囲で行いましょう!
⑶ワーキングメモリー向上を目指す
①計算する:数字に変換して書き直したり、途中の計算を記入したりせず、なるべく頭の中だけで処理できるように促す
◎注意点
・失語症や高次脳機能障害では「読むこと」「理解すること」が負担になりすぎる場合があるので、レベルをよく評価しながら実施する
・計算が苦手で不安になる方や数字や計算への拒否感がある場合は、無理なく強制しない
◎レベルアップ課題・応用編
・数字への変換や途中の計算などを書き込まず、頭の中だけで処理するようにできるとより難易度アップに
・集団でのアクティビティなどでは読み上げクイズ形式にしても
・漢数字バージョンなどに変換して使用する
・もっと長い計算問題にしてみる
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