情景画・短文理解○×課題

失語症課題

◎内容

・情景画を見て、その下に書かれた短い文章が絵と一致しているかどうかを判断する課題です。

・文章の内容が合っていれば〇、間違っていれば×を選びます。

・2択なので書字の必要もなく、短文理解の土台作りにピッタリの取り組みやすい内容です。

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◎目的

・名詞だけでなく動詞や形容詞など様々な語の理解向上に

・短文を通して、助詞や動詞の活用など統語面も鍛えられる総合的な理解課題として

・絵と文章を照らし合わせ正誤を判断することで注意機能や把持力のアプローチとしても

◎対象

・中等度レベルの失語症の方

・短い文章の理解練習をしたい方

・音声表出や書字は難しいが、○×の2択なら表出可能なレベルの方

・音読はできても「意味の理解」に不安がある方

・絵を注意して観察する注意力向上を図りたい方

・言語性の把持力を鍛えたい方

◎具体的な使用方法(一例ですので状況に応じて変更してください)

①絵を見て、描かれている状況を簡単に確認する。

②下にある短文をゆっくり音読する、もしくは介助者が読みあげる。

③その文章が絵と一致していれば〇、違っていれば×を選択する。(印を書き込んでも、口頭や指差しでも実施可能。)

④必要に応じて「どこが違うか」を説明してもらう。(書字を促してもOK。)

2択なので、当てずっぽうにならないように注意!

でも本人のメンタルなどにも配慮して、時にはまぐれの正答でも成功体験につながるような声かけをすると課題へのやる気を維持しやすいよ!

◎難易度調整・ヒント案

・文章を短くして提示する(例:鳥が2匹います→鳥が2匹います、にする等)。

・介助者が文章を読みながら、キーワードとなる部分を強調したり指差ししたりする。

◎レベルアップ課題・応用編・注意点など

・刺激文を提示せず(読解ではなく)、介助者の音読のみで実施する。(聴覚的把持力の向上に)

・助詞を変更した文章を用いる。(例:「犬が追いかける」「犬を追いかける」)

・どこか違うかを説明してもらう

・絵に合う文章を「自分で作る」課題へ発展させる。(別プリント:情景画・短文作成課題へ)

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