◎内容
・情景のイラストを見て、「絵からわかること」を文章で表現する課題です
・様々な情景を通して、その様子や絵の中で起こっている出来事について短文を作成します
・考えた文章を口頭で説明したり、書字をしたりします
・完成した文を音読することで、自己フィードバックをします
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◎目的
・短文~やや複雑な文の表出の向上を目指す
・統語面(主語・述語の組み立てや助詞の使用)の改善に
・文を作成する中で、語想起・喚語など単語レベルのアプローチにもつながる
・書字を通して文字想起の練習にも
◎対象
・失語症の 中等度〜軽度レベル の方
・絵の説明がある程度できる方
・統語面など文レベルの機能向上を目指す方
・文にこだわらず語想起のリハビリにも活用可能

書字が難しい方には、音声表出のみでも実施することができます。
(絵だけ切り取って使ってもいいね!)
患者さまの機能に合わせて工夫して使用してください♪
◎具体的な使用方法(一例ですので状況に応じて変更してください)
①絵を見て、何が描かれているかゆっくり確認する。
②いきなり書字に進める方は書字をしてOK。難しい方はまず口頭で説明して内容を整理してから書字へ進む。
③書字は困難、という方には介助者が文を書き取る。
④完成した文を音読する。誤りがある場合は指摘や自己修正を促す。
◎難易度調整・ヒント案
・書字の欄は6つありますが、すべて埋めなくてもOK。負担に感じる場合は絵のみ使用し別紙に書字をするなどメンタル面への配慮も
・イチから作文するのが難しい場合はキーワードをあらかじめ設定したり、絵を指差しながら「これは何? これは?」とキーワードを引き出す
・「誰が」「何を」「どうする」などの質問形式で文作成を適宜誘導する
・介助者が事前にベースの文を作成しておき、単語の穴埋めのような形でも実施可能(例:『男の子が__しています』)
◎レベルアップ課題・応用編・注意点など
・同じ絵で短文→長文へステップアップ
・「いつ・どこで・だれが・なにを・どうした」を全部入れるなど、条件付きの文を作成する
・絵を数秒だけ見せて記憶で説明してもらう(ワーキングメモリ強化)



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