◎内容
・主に高次脳機能障害(注意障害)の標準検査として使用される「かなひろいテスト」と同様に文字列や文章の中から「あ・い・う・え・お」(一部違う文字も有り)を探して抹消していく課題です。

リハビリ現場では検査前のスクリーニング的な使用や、課題理解が十分か確認するためのデモ用としても使用することも多いよ!
・100字程度の短め文章と、200〜250字程度のやや長い文章の2種類を用意しています。(※参考までに、検査で使用される文章(有意味文)は450文字程度だそうです)
・ターゲットの数や種類を変更をすることで簡単に難易度調整が可能です。
・文章は当サイトオリジナルの内容です(物語・ニュース文など)。
プリントはこちらから↓
100文字程度
200~250文字程度
こちらからアクセスしてください
◎目的
・注意力/持続力を必要とするため、高次脳機能障害の方の注意障害へのリハビリに役立ちます。
・文章をじっくり読む作業でもあるため、読解力や視覚的なスキャン能力を高めるトレーニングにもなります。
◎対象
・高次脳機能障害の方
・特に注意障害(持続性/選択性/分配性などに低下がある方)や、同時注意/マルチタスク/ダブルタスクなどの改善を図りたい方
・半側空間無視のリハビリにも
・認知症予防としても利用可能
◎具体的な使用方法(一例ですので状況に応じて変更してください)
①教示文を読み、課題を理解したか確認する。必要ならデモを実施する。(※指定のひらがなを変更する場合は分かりやすく書き込むなどし伝える)。
②文章を読みながら、該当する文字をすべてチェックしていく。
③最後に見直しをして、見落としがないか確認する。同時に内容把握も行った場合は、内容の理解・把持ができているかも確認する。
◎難易度調整・注意点
・チェックする文字数の種類を変更することで難易度調整に(例:「あ」のみにする/「あ・か・さ・た・な」にする等)。
・ミスが多い場合は注目させたい場所にマーカーを引くなど注意が向きやすい工夫を。
・見落としがあっても強く指摘せず、「もう一度見直してみましょう」と促す。
・かなひろいが難しい場合は、別ページの記号抹消課題プリントなど難易度を下げて実施しても良い。
・成功体験を積むことを重視し、完璧を求めすぎない。
◎レベルアップ課題・応用編
・制限時間をあえて設けて「時間内にどこまでできるか」のタイムアタック形式に挑戦する。
・実施後に、どの文字がいくつあったか数える。
・グループで同じ文章を使い、誰が一番多く見つけられるかを競う。
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