選択書称課題(4語/漢字・かな)

失語症課題

◎内容

・名詞絵に合う単語を語群(4語)から選び、書き写すマッチングの書字課題です

・漢字/ひらがな どちらにも対応しています(1枚のプリント内にどちらもあります)

・選択肢4語で安定してきた方向けに選択肢6語バージョンもあります!
書称課題写字課題の語と連動していますので、ぜひ併せてご活用ください!
 

プリントはこちらから↓

失語が重度で行える課題がない…><!(特に表出面の障害・運動性失語など)という患者さまにも、分かりやすく比較的実施しやすいため、重度失語の初期に現場で1番よく使用しているプリントです!

使用するのは重度の方が多いので、以下のヒント案などを参考に患者さまのレベルやメンタルに配慮しながら実施すると良いかと思います。このプリントでも難しい場合は、プリントよりも絵カード等でもっと難易度を下げた課題から取り組むのがいいかも…!

◎目的

・名詞絵に合う単語を想起する語彙選択~出力語彙辞書の改善を図る

・名詞のバリエーションを増やす

・選択した語の音読を行い、音声表出の改善を図る

・書字能力の改善を図る

◎対象

・失語タイプを問わない最重度~重度失語症者さま

・特に、表出面の障害が大きい方(呼称・書称に限らず音読・復唱・斉唱などから難しい方にも)

・語彙選択段階や出力語彙辞書へのアプローチをしたい方

・使用方法次第では理解(聴理解・読解)の訓練にも応用できるため、1枚のプリントで理解~表示まで大きく網羅したい方(何枚もプリントを使用するのに拒否的な方)

◎具体的な使用方法(一例ですので状況に応じて変更してください)

①名詞絵を見て、その名前を想起するように促す(※難しい場合は②から)

②語群から、絵に合う単語を選択する(※誤っていた場合、自己修正をするよう促す。正答に至らない場合はヒントも併用する。)

③選んだ単語を名詞絵のマス内へ写字をする

書字が難しい場合は選択肢を切って使うとGOOD!

④書字が終わったら音読をする

◎注意点

・始めに選択肢を見てから次にその単語に合った名詞絵を選択してしまうかもしれませんが、理解課題としてではなく絵→語彙を想起する表出向けの訓練なので、先に名詞絵を見てから単語を選ぶようにすると良いでしょう(※逆に文字を見てから選択すれば理解課題になります)

◎難易度調整・ヒントの出し方案

①単語が選択できない場合

・名詞絵の意味的な説明をする/語群の単語をひとつずつ音読して聞かせる/介助者が名詞絵の名前を呼称して聞かせる/選択肢を減らす

②音読ができない場合

・語頭音ヒントを与える(難しければ2音目以降もヒントとする)/復唱や斉唱を実施する(口の形を見せながら一緒に)

③書字が難しい場合

・上記の様に選択肢を切って、置くだけの形で使用する/語群と記入欄に距離があると写字の難易度が上がるので、切った選択肢を記入欄の横に置いて提示する/分かち書きを行う(始めの数画を介助で書くこと)

◎応用使用例

①聴覚的理解課題として使用…名詞絵を見せ介助者が口頭指示した単語を選択する

②読解課題として使用…選択肢をひとつずつ提示し、示した単語を選択する

コメント

タイトルとURLをコピーしました