言語聴覚士という仕事は、本当にやりがいのある仕事です。
患者さんや利用者さんの「できた!」を一緒に喜べる瞬間も多く、私自身、この仕事が好きだからこそ続けてきました。
それでも働いていると、
「もう少し給料が上がらないかな……」
「もっと働きやすい職場は無い?」
「このまま今の職場で働き続けるのかな?」
そんなことを考える瞬間はありませんか?
私自身も、「今より自分に合った働き方ができる職場はあるのかな」と考えたことがあります。
とはいえ、いざ転職となると、
「転職活動って何から始めればいいの?」
「やり方もよく分からないし、なんだか面倒そう……」
と感じて、なかなか一歩を踏み出せないんですよね。
だからこそ、働き方について考えたり、他の職場について知ったりすることは、とても大切なことだと思っています。
今回は、現役STとして働く中で感じた「STが転職を考える理由」を4つ紹介します。
💰給与が上がりにくい
STとして働いていて、「思っていたより給料が上がらない」と感じたことはありませんか?
国家資格を取得するために勉強を頑張って、ようやく資格を取って働き始めたのに、
「もう少し給料が上がるものだと思っていた……」
そんな気持ちになるSTは少なくないと思います。
新卒の頃は、一般企業で働く友人より給料が高いこともあります。
ですが、30代・40代になるにつれて、友人は昇進や転職で年収がどんどん上がっていく一方、自分は毎年少しずつの昇給だけ。
「10年後もこの給料なのかな……」
そう考えてしまう瞬間があります。
もちろん職場によって給与体系は異なりますが、給与面への不安が転職を考えるきっかけになるのは、ごく自然なことだと思います。
📈昇進・キャリアアップが見えにくい
一般企業では、係長・課長・部長など、昇進のイメージが比較的わかりやすいですよね。
一方でSTは、主任や技士長などの役職があっても人数が限られており、ポストが空かなければ昇進できない職場も少なくありません。
また、経験を積み、知識が増えてくると、新しい分野に興味が出てくることもあります。
「もっと小児に携わってみたい」
「訪問リハビリにも挑戦してみたい」
「急性期で経験を積みたい」
そう思うようになっても、職場の形態や人員配置の都合で、自分の希望どおりの働き方ができないこともあります。
働き続ける中で、「もっと自分に合う環境があるのでは」と感じることが、転職を考えるきっかけになることもあります。
⏰単位数や時間外業務が多い
STの働きやすさは、職場によって大きく変わります。
特に違いを感じやすいのが、1日に求められる単位数です。
私が以前働いていた職場では、1日20単位以上を求められ、単位数も細かくチェックされていました。(※もちろん職場によって大きく異なります。)
単位がぎっしり入ると、カルテ記載や教材準備、サマリー作成などはどうしても勤務時間内に終わらず、時間外に行うことも少なくありません。
STは昼食時の嚥下評価で休憩が取れない日もあります。
さらに、カンファレンスや委員会など、患者さんと直接関わる時間以外の業務も意外と多くあります。
気付けば毎日残業。
そんな働き方になってしまう職場もあります。
残業代が十分に支給されないと感じる職場もあり、「もう少し余裕を持って働ける職場があるのでは」と転職を考える理由になることもあります。
👫人間関係の悩み
STは、PT・OT・看護師・医師・栄養士など、多職種と連携しながら働く仕事です。
チーム医療は大きなやりがいですが、その分、人間関係の影響を受けやすい仕事でもあります。
さらにSTは、一人職場になることも比較的多い職種です。
相談できるSTが近くにいなかったり、自分の考えを共有できる相手がいなかったりすると、孤独を感じることもあります。
だからこそ、人間関係を一から築くことへの不安は、他の職種以上に大きいのかもしれません。
今の環境を変えたいという気持ちがあっても、「新しい職場に一人で飛び込むのは勇気がいる」と感じる人も多いのではないでしょうか。
まとめ
STが転職を考える理由は、給与、キャリア、働き方、人間関係など、本当にさまざまです。
もちろん、転職がすべての悩みを解決してくれるとは限りません。
ですが、他の職場を知ることには大きな意味があると思っています。
「思っていたより条件が良い職場がある」と知ることもあれば、逆に「今の職場って意外と働きやすかったんだ」と気付くこともあります。
転職するかどうかは、そのあと考えれば大丈夫です。
まずは選択肢を知ること。
それだけでも、今の働き方やこれからのキャリアを前向きに考えるきっかけになるかもしれません。
言語聴覚士という仕事自体は、本当にやりがいのある素敵な仕事です。
私自身、この仕事を辞めたいと思ったことはありません。
だからこそ、「STを辞める」のではなく、「自分に合った職場を探す」という選択肢もあることを知っておくだけで、少し気持ちが楽になる人もいるのではないでしょうか。
この記事が、そのきっかけになれば嬉しいです。



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