言語聴覚士が正直に教える|在宅でできる嚥下訓練グッズおすすめ4選

おうちリハビリ

※本記事はプロモーションを含みます。

脳卒中や神経の病気、あるいは長い入院による体力低下など、
さまざまな理由で「飲み込む力」が落ちることがあります。

実は飲み込みの力(=嚥下(えんげ)機能)に問題を抱える方は、
とても多いんです。

入院中は言語聴覚士や理学療法士がそばにいて
毎日リハビリをしてくれるので安心ですよね。
でも、退院してからは——

自宅でどうすればいいんだろう?

と不安になる方もたくさんいます。

そんな方のために、言語聴覚士として
長年嚥下障害と向き合ってきた筆者が
実際に使ったものや正直に思うことも含めて
在宅で使える嚥下訓練グッズをまとめました!

グッズによって鍛えられる部位が違うので、
気になる症状に合わせて選んでみてください。

どこを鍛えると何につながる?

呼吸の筋肉

まず「呼吸」について。
食べることと関係なさそうに見えますが、実はとても重要です。
飲み込む瞬間には一瞬呼吸が止まり、食べ物が気管に入らないように守られています。
さらに、むせたときにしっかり咳ができるかどうかも「息を吐く力」が関係しています。


つまり、呼吸や発声の力=安全に食べるための力にもつながっているんです。

舌の筋肉

次に「舌の力(舌圧)」。
舌は、食べ物や飲み物をまとめて、のどへ送り込む役割をしています。
この力が弱くなると、口の中に残りやすくなったり、うまく飲み込めずにむせやすくなったりします。
舌の筋力をしっかり保つことは、スムーズに飲み込むための土台になります。

今回はこうした「呼吸」と「舌の力」を中心に
自宅でも取り入れやすいトレーニンググッズを紹介するよ!

呼吸・発声を手軽に鍛えたいなら|吹き戻し

吹き戻しとはイラストの通り、
息を吹き込むと巻かれた部分が伸びる
巻き笛・ピロピロ笛といった名前で親しまれている笛のことです。

子どものおもちゃのイメージがありますが
実はリハビリの現場でもよく使われているグッズです。

息をしっかり吐くことで、むせたときに食べ物を外に出す力(咳)や
飲み込みに関わる筋肉の働きをサポートします。
呼吸と嚥下はつながっているので
「息を吐く力」を鍛えることは安全に食べることにもつながります。

しかし!
正直に言うと、吹き戻しは見た目以上に息の力が必要です。

嚥下機能がかなり低下している方だと、
うまく伸ばせずに「できない…」という失敗経験になってしまうこともあります。
まずは試してみて、難しければ無理せず他の方法を検討してみてもいいかもしれません。

リハビリ用の吹き戻しとして有名な「長息生活」というこちらのグッズ。
3段階のレベルが設定されているのが特徴で

  • レベル0:ティッシュが揺れる程度
  • レベル1:日常会話がしっかりできる程度
  • レベル2:ろうそくの火を吹いて消す程度


と、弱い方でもレベル0から始められるのが強みです。

一方で使用するうちに唾液で汚れるたりなどするため
消耗品として継続して使用するにはコストがかかります。

予防目的や比較的元気な方であれば100均の吹き戻しでも十分な可能性があるので、
まずはお近くの100均で気軽に試してみるのもおすすめです。

本格的に呼吸を鍛えたいなら|パワーブリーズ

息を吐くときに負荷をかけて、呼吸筋を鍛える器具です。
実際にリハビリの現場で取り入れている医療機関もある、実績のあるトレーニング器具です。

呼吸筋トレーニング専用に作られており、負荷を細かく調整できるのが大きな特徴。
そのため、状態に合わせて無理なく段階的にトレーニングを進めることができます。

水洗いや哺乳瓶用の消毒液が使えるため、衛生的に管理しやすい点も安心。

「息を吐く力」をしっかり鍛えたい場合には、効果を期待できる器具です。

価格はやや高めですが、吹き戻しなどの簡易的なトレーニングで物足りなさを感じている方、衛生面に配慮したい方、継続してしっかり取り組みたい方には十分選択肢になります。

まずは吹き戻しなどで試してみて、「もう少し負荷をかけたい」「きちんとトレーニングしたい」と感じた方におすすめです。

日常の中で無理なく続けたいなら|タン練くん

お茶やジュースをこのボトルに入れて飲むだけで、舌のトレーニングになるグッズです。

このタン練くんは、老人ホームでの現場経験をもとに、歯科医師によって開発されました。
高齢の方の「むせ」や「誤嚥」に対して
日常の中で無理なく続けられる方法はないか——」という視点から作られています。

特徴は、「飲むだけ」で舌の力(舌圧)を鍛えられること。
このボトルは舌で押しつぶすような動きを引き出す構造になっていて、
飲み込むときに必要な“舌で送り込む力”を自然に使うことができます。

舌の力が弱くなると、
・口の中に食べ物が残る
・うまく飲み込めない
・むせやすくなる
といったことにつながりますが、
タン練くんはその土台となる力を日常の中で補えるのが強みです。

生活の中でそのまま使えるので、
「訓練している感」が少なく続けやすいのもメリットです。

また、持ちやすい形状と、洗いやすく衛生的に使える点も安心です。


最初は「思ったより飲みにくい」「疲れる」と感じる方もいますが、
それだけしっかり舌を使えているということでもあります。

舌の筋トレに|ペコぱんだ

口の中に入れて、舌で押しつぶすことで舌の筋力を鍛えるトレーニンググッズです。

医療機器メーカーであるJMSが開発した自主訓練用の器具で、
実際にリハビリの現場で使用されていることもあります。

硬さの違う6色展開になっており、
まずは軟らかめ(ピンク)からスタートし、慣れてきたら
少しずつ硬いものへステップアップしていくのが基本の使い方です。
嚥下機能が低下している方には、
ピンクよりさらにやわらかいタイプから始めることもできます。

シリコン製で洗いやすく、繰り返し使えるためコスト面でも優秀。
小さくて丈夫なので持ち運びもしやすく、
日常の中で取り入れやすいのも魅力です。


口の中の動きは外から見えないため、
正しく使えているかの確認が難しい点はデメリットです。
できれば最初に担当のSTに使い方を確認してもらってから始めると
より効果的に使用できると思います。

自分で管理できる方や、指示を理解して取り組める方に向いているグッズです。
舌の力が弱くなってきた方、食べ物が口に残りやすい方はぜひ検討してみてください。

さいごに

訓練って、「毎日ちゃんとやらなきゃ」と思うほど
しんどくなってしまうもの。
でも、続けることが何より大切なので、
まずは無理なく取り入れられるものから始めてみてください。

「これなら続けられそう」と思えるものが、その方にとって一番いいグッズです。

口から食べることは、毎日の楽しみにつながります。
無理せず、焦らず、できることから少しずつ
一緒に元気な食事時間を守っていきましょう!

※言語聴覚士としての経験をもとに紹介していますが、効果を保証するものではありません。状態に合わせて無理のない範囲でご使用ください。不安がある場合は医療機関や担当の専門職にご相談ください。万が一のトラブルについては責任を負いかねますのでご了承ください。


※掲載している商品情報(価格・仕様・在庫状況など)は記事作成時点のものです。最新の情報は各公式サイト・販売ページにてご確認ください。

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